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体験・研究レポート/コラム

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Dec 15.2024

FT加工™︎による消臭効果の実証|完全無添加・非塗布で臭いを軽減する技術

FT加工®とは何か

FINE TUNING株式会社が独自に確立した「FT加工®(FINE TUNING®加工)」は、対象物の素材特性を物理的に最適化する先進的な加工技術です。

従来の消臭加工では、抗菌剤の含浸や消臭成分の塗布といった「何かを加える」アプローチが一般的です。一方、FT加工®は添加物や塗布剤を一切使用しません。物質が本来持つポテンシャルに働きかけ、素材そのものの機能性を引き出すという根本的に異なるメカニズムで消臭効果を実現します。

この「加えない」技術であるがゆえに、素材の風合い・外観・安全性を損なわず、繰り返し洗濯しても効果が持続するという利点があります。

消臭性能試験の概要

引用元:https://www.gls.co.jp/technique/technique_data/gc/basics_of_gc/p1_2.html

画像引用元:https://www.gls.co.jp/technique/techniquedata/gc/basicsofgc/p12.html

  • FT加工®の消臭効果を客観的に評価するため、第三者機関による試験を実施しました。

実施機関

一般財団法人ニッセンケン品質評価センター バイオケミカルグループ

試験手法

  • 標準消臭加工素材認証基準に準拠

  • ガスクロマトグラフィー(GC法)による機器分析試験

  • 検知管法による補助測定

試験条件

項目

内容

試料

コットン100% Tシャツ(150g/m²、ジャージー編み)

前処理

標準洗剤使用、40℃洗濯・低速脱水・自然乾燥

試験環境

室温25℃、湿度50%

比較方法

FT加工®適用品(FTあり)vs 未加工品(FTなし)

サンプル

未加工品は5枚の平均値で評価

対象ガス

アンモニア、酢酸、イソ吉草酸

試験結果と考察

アンモニアに対する消臭効果

区分

消臭率

FT加工®適用品

61%減少

未加工品(5枚平均)

41%減少

FT加工®を施した製品は、未加工品と比較して約20ポイント高い消臭率を記録しました。添加物を一切使用していないコットン素材において、これだけの差が生じたことは、FT加工®が素材レベルで機能性を変化させていることを示唆する結果です。

酢酸・イソ吉草酸に対する結果

今回の試験条件下では、酢酸・イソ吉草酸についてはFT加工®適用品と未加工品の間に顕著な差は確認されませんでした。この結果は、ガスの種類や分子構造によってFT加工®の作用メカニズムが異なる可能性を示しており、今後のさらなる検証課題として位置づけています。


試験手法について:ガスクロマトグラフィー(GC法)

本試験で使用されたガスクロマトグラフィー(GC法)は、混合気体中の各成分を分離・定量する分析手法です。消臭試験においては、試料に接触させた臭気ガスの残留濃度を高精度に測定でき、消臭率の算出に広く用いられています。

画像引用元:GLサイエンス社 GC法の基礎


FT加工®の応用可能性

本試験で確認されたアンモニアに対する消臭効果は、以下のような分野での活用が期待されます。

  • スポーツウェア:運動時の汗臭対策として、化学薬品に頼らない消臭ソリューション

  • 介護・医療現場:肌に直接触れるユニフォームやリネン類への安全な消臭加工

  • インテリア製品:カーテンやクッションカバーなど、洗濯頻度の低い製品への長期的な消臭付与

  • OEM・素材メーカー向け:既存の製造工程に影響を与えず、付加価値を追加できる技術ライセンス

FT加工®は消臭に限らず、素材の多様な機能性を引き出す技術基盤として、幅広い産業領域での応用研究を進めています。


お問い合わせ・データ提供について

FT加工®技術の詳細情報や試験データ(PDF)の提供をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。

技術データについては、対面でのお打ち合わせおよび秘密保持契約(NDA)の締結を前提としてご提供が可能です。まずはお問い合わせいただき、FT加工®が貴社の製品・サービスにもたらす可能性をご確認ください。

FINE TUNING株式会社 お問い合わせはこちら

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この記事の執筆者

FINE TUNING INC. CEO / 技術研究者

Rio

カナダ・ブリティッシュコロンビア州のStylus Collegeを卒業後、電子楽器大手のRoland社に入社。デジタルシンセサイザの開発などを担当。2020年にシステム・アプリ開発会社を設立し独立。 2021年、デジタルデータを応用して対象を最適化するという、全く新しいテクノロジーの着想を得る。この技術が未来の様々な課題を解決する無限の可能性を秘めていると確信し、その研究開発と社会実装をリードするため、FINE TUNING株式会社を設立。

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